『ファッションカラー』『ファッションラボ』 編集部ブログ
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カテゴリ:室長の連載コラム( 11 )
連載コラム
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室長の週刊ミュージックカラー

“色”を愛でること40年。『FASHION COLOR』も統べる会社の屋台骨・企画室の室長による色を感じる音楽案内。


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#11 スキな即興・ニガテな即興
KIETH JARRETT「The Köln Concert」



ハロー、室長です。

キース・ジャレットについては『メロディー・アット・ナイト、ウイズ・ユー』でも紹介しましたが、キース・ジャレットが好きな私としましては、どうしてももう1枚紹介したくて、このアルバムを紹介させて頂きます。

このアルバムは1975年1月25日のケルンでのソロ・コンサートを録音したもので、スタンダード・ナンバーを弾いたものとは違い、即興演奏です。いくら即興とはいっても全く何もないところからいきなり弾いているのではなく、ある程度は「こんな演奏をする」というものが頭の中にあって演奏しているのでしょうが、最初の曲がなんと26分15秒という長い即興演奏です。LPレコードの時にはこの1曲だけで片面を占めていました。しかも美しいメロディーが次々と繋がっていきます。とても素晴しい演奏です。

キース・ジャレットの即興ソロ・コンサートに行ったことがありますがキースはすごく緊張していました。すさまじい集中力で演奏していました。最大限の集中力でもって1音1音の音を出し、メロディーを紡ぎ出しているという感じでした。

あのときのコンサートの2曲目か3曲目を演奏している最中に観客の1人が拍手をしました。その途端にキースは演奏を止めてしまいました。拍手によってその曲への集中力が途切れてしまい演奏を続けることができなかったのでしょう。即興演奏というのはそれほど難しく、緊張し、集中力の必要なものなのでしょう。

拍手によって演奏が中断され、しらけてしまいましたが、その後しばらくしてから再び集中力をとりもどして別の曲を演奏し始めました。あの時のコンサートでは、アンコールで演奏した、曲名はわかりませんがスタンダード・ナンバーを演奏したものが私の記憶では素晴しい演奏として記憶されています。

キース・ジャレットの即興ソロ・コンサートは、これまでに世界の各地で行われCDになっているものも何枚かありますが、私個人の感想では好きな演奏のものはあまりありません。その時の会場の雰囲気やキースの体調によって変わってくるのでしょう。

即興ソロ・コンサートで私が好きなのは、この『ケルン・コンサート』の他には1995年のミラノ・スカラ座での録音『ラ・スカラ』の1曲目ぐらいです。『ラ・スカラ』の1曲目も44分と長い演奏ですが、素晴しい演奏です。キースの即興ソロは、興にのると次から次へと繋がっていって長くなってしまうのでしょう。

キース・ジャレットの生演奏をいつまで聴くことができるのかわかりませんが、『ケルン・コンサート』や『ラ・スカラ』のような演奏を生で聴いてみたいものです。
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by fashioncolor | 2013-02-14 14:45 | 室長の連載コラム
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#10 ジャズはスポーツのようなものなんだ
CHICK COREA「CHILDREN'S SONGS」



ハロー、室長です。
この連載もおかげさまで第10回をむかえました。
そんな記念の今回はチック・コリアです。

チック・コリアもマイルス・デイビスのバンドにいたことのあるアーティストであり、マイルス・デイビスのアルバムの中では『IN A SILENT WAY』や『BITCHES BREW』でエレキ・ピアノで参加しています。マイルス・デイビスがエレキ楽器を取り入れ初めた頃です。

マイルスのバンドを脱退してから1971年に『Retern To Forever』というアルバムを発表します。当時、大変話題になった作品です。あのころ私はまだ学生で吉祥寺の「Fanky」というジャズ喫茶によく行っていたのですが、『Retern To Forever』がかかった時には、それまでのジャズとは全く雰囲気の違う音楽で驚いたものでした。

この『Children’s Songs』というアルバムは1984年にリリースされたものですが、ライナー・ノートにチック・コリア自身の記述があり、それには「チルドレン・ソングス No.1を作曲したのは1971年です」とありますので、10年以上かけて作曲された曲のようです。最後の曲だけヴァイオリンとチェロが入っていますが、それ以外は全てピアノ・ソロというアルバムです。スペイン風なメロディーの入った爽やかな感じの演奏です。

チック・コリアに関して印象に残っているのは、チック・コリアとゲイリー・バートンのデュオのコンサートに行った際、最初の挨拶のときの服装がなんとジャージ姿なのです。明るめのグレイの上下のジャージを着て、靴は白いスニーカー。2人お揃いの服装だったと思います。まるでこれからジョギングでもするかのような服装です。「ジャズの演奏というのはスポーツのようなものなんだ」といっているような感想を受けました。その後、キース・ジャレットのコンサートに行った時も、キース・ジャレットも同じような服装をしていたように思います。

しかし、ジャズのコンサートはみんなそうかというと違います。ウェザー・リポート、マイルス・デイビス、東京JAZZなど、さまざまなJAZZのコンサートに行きました。どんな服装だったかは覚えていませんが、それなりのミュージシャンらしい服装をしていたように思います。1987年だったと思いますが、ライブ・アンダー・ザ・スカイでのマイルス・デイビスの服装は「俺は帝王なんだ」と言わんばかりの黒っぽい威厳のあるステージ衣装でした。

ともかく、チック・コリアとゲイリー・バートンのコンサートでの虚飾を排した服装は印象に残っています。
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by fashioncolor | 2013-02-07 18:59 | 室長の連載コラム
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#09 モダンジャズらしい○△□
The Dave Pike Quartet「PIKE'S PEAK



ハロー、室長です。

私がこのコラムで取り上げるのは有名なアーティストの作品が多いのですが、今回はあまり知られていないものを挙げてみます。

このアルバムとの出会いは、20年ぐらい前、日本色彩研究所が六本木にあった頃で、その研究所からの帰りに何かおもしろいレコードはないかなと、その頃六本木にあったWAVEに寄ってみた時に低音がボンボン鳴っているジャズがかかっていて、オーディオ好きな私は、どんなスピーカーで鳴らしているんだろうと確かめてみましたら、なんとLS3/5aという小さなスピーカーで鳴らしていたのです。

LS3/5aというスピーカーはオーディオ好きの人なら誰でも知っていると思いますが、BBCモニターの規格に基づいて作られたスピーカーで、ロジャース、スペンドール、ケフ、ハーベスなどのイギリスのメーカーで作られ、縦横が30.5×19cm奥行きが16cm、ウーファーの直径は10cmという小さなスピーカーです。こんな小さなスピーカーから信じられないような低音が出ていたので驚いたのです。他の場所でLS35/aの音は聴いたことはあったのですが、あのように鳴っているのを聴いたのは初めてでした。

低音に感心して聴いていると、流している音楽も結構良い。その時鳴っていたのがこのアルバムです。それまでデイブ・パイクというアーティストは知らなかったのですが、メンバーを見ますとなんとピアノはビル・エバンスです。

録音は1961年11月です。デイブ・パイクはヴァイブを演奏しています。ヴァイブというのはヴィブラフォンともいい、鉄琴の一種の打楽器です。ヴィブラフォンといえばミルト・ジャクソンやゲイリー・バートンが有名ですが、デイブ・パイクももっと評価されても良いのではと思います。

どんな音楽かといえば、1961年の録音ですからジャズらしいジャズ、ジャズ喫茶で流れるようなジャズというのかな。今から50年ぐらい前の録音ですが、録音も素晴らしい。

アルバム・ジャケットはご覧のように夕焼け空のようなオレンジ色にピラミッドのような三角形の黒のシルエット。それにアクセントカラーとして丸い太陽の黄色という配色です。オレンジと黒の彩度対比配色ともいえます。三角と丸とジャケットの正方形、形からみてもモダン・ジャズらしいデザインだなと思います。
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by fashioncolor | 2013-02-01 14:20 | 室長の連載コラム
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#08 今はなきコラージュのジャケット
ROLAND HANNA「PLAYS THE MUSIC OF ALEC WILDER」



ハロー、室長です。
今回は朝でも昼でも聴けるゆったりとした感じのジャズ・ピアノの紹介

このアルバムは、ローランド・ハナというジャズ・ピアニストがアレック・ワイルダーという作曲家の曲を演奏したものです。全部で13曲入っていますが、1曲だけヘレン・メリルのヴォーカルが入っていて、その他は全てローランド・ハナのピアノ・ソロです。私のお気に入りの1枚です

全体にゆったりとした感じの曲ばかりが収められていて、このあいだ紹介しましたキース・ジャレットの『メロディ・アット・ナイト、ウイズ・ユー』と雰囲気としては似ているのですが、『メロディ・アット・ナイト、ウイズ・ユー』は夜向きですが、このアルバムは朝でも昼間でもいつでも聴けるという感じです。

私は今はLPプレーヤーをもっていません。LPプレーヤーでLPレコードを聴いていた頃からの愛聴盤であったのですが、CDプレーヤーで音楽を聴くようになってからしばらく、このアルバムを聴かない時期がありました。ある時たまたまこのCDアルバムを見つけて購入し、それからまたこのアルバムを時々聴くようになりました。

今でもこのアルバムは発売されていますが、ネットで調べてみましたらジャケットのデザインが変わっています。ローランド・ハナの顔写真になっています。私はこのコラージュ風のデザインが落ち着いた雰囲気で音楽の雰囲気と合っていて好きだったのですが、どうして変えてしまったのでしょうか。

ライナーノートを見ますと、このアルバムはヘレン・メリルのプロデュースによるものであり、「ヘレン・メリル・プレゼンツ・シリーズ」としてシリーズ化して発売されたもののひとつということです。いつ録音されたものかということは、ジャケットにもライナーノートにも書かれていないのですが、LPレコードの発売当時のライナーノートがこのCDのライナーノートに転載されていて、その中に「1978年現在」とありますので、その頃の録音と思われます。

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by fashioncolor | 2013-01-24 17:51 | 室長の連載コラム
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#07 アイルランドが濃く感じられるファーストアルバム
ENYA「ENYA」



ハロー、室長です。
今回はエンヤです。

1986年にリリースされたアルバムで、エンヤのファーストアルバムだと思います。私はエンヤのアルバムの中ではこのアルバムが一番好きです。ケルト風というかアイルランド風というか、そういう民族音楽的な要素を取り入れながらエンヤ独特の広がりのある音にしています。

1991年にリリースされたアルバム『シェパード・ムーン』の中のbook of daysが、トム・クルーズ主演の映画『遥かなる大地へ』で使われたりして有名になりますが、エンヤの場合、有名になり人気が出るにつれて民族音楽的な要素が少なくなり、ポピュラー化されてエンヤらしさがなくなっていったように思います。

アルバム・ジャケットは、黒の背景にコントラストが強めのモノクロ写真があるだけで、文字は入っていません。CDケースの背にアーティスト名なのか、アルバム名なのか「ENYA」という文字が入っているだけです。殺風景といえばそうなのですが、ファーストアルバムらしくて私は好きです。写真にはエンヤといっしょに2匹の犬なのか狼なのかが写っていて、1匹がこちらに向かって吠えています。この写真にもアイルランドらしさを感じます。

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by fashioncolor | 2013-01-18 09:25 | 室長の連載コラム
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#06 対照色相・類似トーン配色の抽象
Gary Peacock「Tales Of Another」



明けましておめでとうございます、室長です。
新年の初めだからこそ、大好きなキース・ジャレットでいきたいと思います。

とはいえ、キース・ジャレットについては第4話で『メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー』を紹介しましたので、今回はゲイリー・ピーコックのリーダー・アルバムである『テールズ・オブ・アナザー』を紹介しましょう。

このアルバムは、私がキース・ジャレットの音楽を聴くようになった最初のアルバムで、このアルバムを聴いたきっかけは発売当時にスイングジャーナル誌で絶賛されていたからです。このアルバムを聴いてキース・ジャレットが好きになりました。

アルバムのリーダーはゲイリー・ピーコックなのですが、ゲイリー・ピーコックはベースのためかどうしてもピアノを弾いているキース・ジャレットが主役のように聴こえてしまいます。うなり声をあげながらピアノを弾いています。

リリースされたのは1977年。その後、この時と同じメンバーのキース・ジャレット、ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットのトリオでスタンダード・ナンバーを演奏するようになり有名になります。

このメンバーのトリオでのコンサートは世界の各地で行われ、アルバムもいくつか出ていて、今でもこのトリオは続いているのではないかと思います。ゲイリー・ピーコックのリーダー・アルバムなので、ゲイリー・ピーコックの音楽性が強く出たアルバムなのでしょうか、ちょっと気楽に聴けるというような感じではないのですが、好きなアルバムです。

アルバムのジャケットも気に入っている理由のひとつなのですが、パウル・クレーの絵のような感じで、オフニュートラル系の背景色にダルトーンの赤系の色と青系の色が一定の間隔をあけて並んでいる。対照色相・類似トーンの配色というのでしょうか。モダンとヒストリカルが融合したようなイメージのジャケットです。

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by fashioncolor | 2013-01-10 18:36 | 室長の連載コラム
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#05 起こりえなかった再結成
EAGLES「HELL FREEZES OVER」



アロ~ハ、室長です。
ちょっと気分を替えるにはまずは挨拶から。初見の方はスルーしてください。

イーグルスなんて今の若い人は知らないんじゃないかな。イーグルスを取り上げるなんていかにもオジサンという感じだけど、オジサンなりに書きたいことを書かせて頂きます。

イーグルスは1972年から1980年ころまで活躍したグループで、1976年発表の「ホテル・カリフォルニア」が有名です。「ホテル・カリフォルニア」が出た頃は、どこにいっても「ホテル・カリフォルニア」が流れているという感じでした。1982年にバンドを解散しますが、1994年に再結成します。

「HELL FREEZES OVER」は新曲と再結成の時に行ったライブを収めたアルバムです。私はいつも2曲目の「love will keep us alive」から聴きます。1曲目の「get over it」は元気がよすぎて、バラード風なのが好きな私の好みにはちょっと合いません。2曲目から聴くとバラード風な曲が続き、BGMとして聴いてもいい感じです。

6曲目に「ホテル・カリフォルニア」が入っていますが、76年の時のとは大分感じが違います。12曲目に「テイク・イット・イージー」が入っており、12、13、14とアップ・テンポな曲が続き、最後の15曲目にスローな「デスペラード」で締めくくりとなるのですが、私はいつも2曲目から11曲目までを聴いています。バラード風な曲ばかりですが、そんな聞き方も有りでしょう。

このアルバムの中でイチバン好きな曲は、やっぱり2曲目の「love will keep us alive」。ティモシー・シュミットの声が好きです。ラインディー・マイズナーの後継として、アルバムでいえば「ホテル・カリフォルニア」の後の「ロング・ラン」の時からイーグルスに入った人ですが元はポコのメンバーで、独特のカントリー風の少し高い音の声です。ポコの「インディアン・サマー」でもティモシー・シュミットの声が聴かれ、このアルバムも好きなアルバムです。

アルバム・タイトルの「HELL FREEZES OVER」の意味をネットで調べてみますと、Weblio辞書に「when hell freezes over」についての意味があり、イディオム表現で「決してない、絶対起こりえない」という意味だとあります。直訳すると「地獄が凍りついたら」ですが、「地獄は熱く炎が燃え盛るところであり凍りつくことはありえない」ということから「決して起こりえない」という意味を表す慣用句だそうです。解散したイーグルスが決してありえないと思われた再結成をしたということからこのアルバム・タイトルになったのでしょう。

アルバム・ジャケットの配色はベージュと白。小さくEaglesと黒文字で書いてありますが、どちらかというと地味な配色です。「凍りついた地獄」を表現しているのでしょうか。
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by fashioncolor | 2012-12-20 18:37 | 室長の連載コラム
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#04 コントラストが最も強い白と黒
Keith Jarrett「メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー」


ハロー、室長です。

キース・ジャレットは私の好きなジャズ・ピアニストの一人です。一番好きなピアニストといっても良いかもしれません。

ジャズというと、うるさい音楽、騒がしい音楽というイメージがある方もいるかもしれませんが、このアルバム『The Melody At Night, With You』はスタンダード曲をソロピアノでゆったりと弾いたもので、ショパンのノクターンのような感じです。クラシックが好きな人が聴いても気に入るかもしれません。

録音は1998年となっていますが、キースの自宅のスタジオで1年くらいかけて少しずつ録音されたもののようです。自宅のスタジオで録音されたものであるためか、とてもアットホームな雰囲気。キースが私の家で弾いてくれている、そんな感じです。寝る前に何か聴きたいな、という時によく聴きます。

アルバム・ジャケットも、夜の静寂さを感じさせる白と黒。ご覧のようにモノクロ写真です。最も明度の高い白と、最も明度の低い黒で、最も明度差のあるコントラスト配色。しかし写真のフォーカスをぼかすことによって対比をやわらげ、緊張感がありながらもやわらかいイメージに感じられます。

キース・ジャレットがジャズの世界でどういう立ち位置かということについては、私は音楽評論家でもなく専門家でもありませんので何かを述べるというのは気が引けるのですが、私の乏しい知識をもとに書いてみます。

キース・ジャレットはジャズの帝王だったマイルス・デイビスのバンドの一員だったことがあります。マイルスはジャズの歴史をどんどん変えていった人ですが、そのマイルスの音楽がアコースティックからエレクトリックに変わった頃、1970年頃のアルバムの中にキース・ジャレットの名前が入っています。マイルスのアルバムでは『Get Up With It』『Miles Davis At Filmore』『Live Evil』など。キースはピアノやエレキピアノ、オルガンなどで参加しています。

その後もマイルスは変化を続け、1975年の大阪フェスティバルホールでのライブの後しばらくお休みして1981年に復活。晩年にはマイケル・ジャクソンの『ヒューマン・ネイチャー』など、ポピュラー音楽を演奏したりして1991年に65歳で他界しました。

マイルスの死後、キースは1993年に『バイ・バイ・ブラックバード』というマイルスの追悼アルバムを出します。何かの本に「マイルスの音楽を本当の意味で引き継いでいるのはキース・ジャレットだけだ」と書いていたように思います。あるいはキース自信の言葉だったかもしれません。マイルス・デイビスの長い音楽変遷の中でほんの1年か2年バンドにいただけなのにと思うのですが、そういうものなのでしょうか。

マイルスの自叙伝の中に、音楽の心というか神髄というようなものは一緒に音楽をやっていく中で引き継がれていくというようなことが書かれていました。マイルスと一緒に音楽をやったことがあって現在でも活躍しているアーティストは、キースの他にハービー・ハンコックやウエイン・ショーターなどがいますが、彼らはマイルスの音楽の後継者ではないのでしょうか。

それにしてもマイルス・デイビスの音楽とキース・ジャレットの音楽は表面的にはまるで違います。しかし、音楽の心という面ではマイルス・デイビスからキース・ジャレットに引き継がれたものがあるのかもしれません。


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by fashioncolor | 2012-12-13 13:36 | 室長の連載コラム
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#03 赤と黄の明快な配色
ザ・ビートルズ「THE BEATLES 1」



ハロー、室長です。今回は、甘酸っぱい時代を想い起こさせられるビートルズについて。

私がよくランチを食べに行くレストランでは、いつ行ってもビートルズの音楽が流れています。いつ行っても流れているという程にビートルズの曲はたくさんあり、誰にでも好まれ、スタンダードな音楽だからでしょう。そして「ビートルズはいいな」といつも思うのです。

ビートルズが活躍したのは1962年から1970年まで。私との関係でいえば、私の中学生・高校生の時代で、多感な時代にリアルタイムでビートルズに出会ったことになります。コンサートには行きませんでしたが、新曲が出る度に興味深々であったことは確かです。

佐藤良郎著『ビートルズとは何だったのか』によりますと、ビートルズが活躍した時代は、世の中が階級社会から移り変わる時代であったということです。ビートルズが出現するまでは、上流階級の人はクラシックなどを聴いていて、黒人音楽をルーツとするロックやR&Bなどは下品な音楽として聴かなかった。ところがビートルズの音楽はあらゆる階級の特に若い人たちにあっという間に世界中で聴かれるようになりました。階級社会からの移行時期にビートルズが出現したから、あのようにあっという間に広まったのか、それともビートルズが世の中を変えたのか、どちらが先かわかりません。

何もないところから突然にあのような音楽が生まれたのではなく、ビートルズの前にエルビス・プレスリーやチャック・ベリーの音楽があってそれらの音楽は黒人の音楽をルーツとするものでした。そういった音楽の影響を受け、上流階級の人にも受け入れられるようにしたのがビートルズの音楽といえるのではないでしょうか。

マネージャーのブライアン・エプスタインの意向により、服装もデビュー前の皮ジャン姿ではなくスーツ姿でデビュー。髪の毛はマッシュルーム・カットで、あの当時としては多少の不良っぽさはあったのですが、その程度は許されたということなのでしょう。

デビューから数年後、ビートルズはコンサート活動をやめ、スタジオにこもって様々な実験的な音楽に熱中するようになります。当時の最新の機材を使って様々な音楽が作られました。ビートルズほど多くのヒット曲を残したアーティストは他にいないでしょう。歴史を振り返れば、曲の多さでモーツアルトをあげることができますが、モーツアルトの音楽は上流社会の人のための音楽であり、ヒット曲をたくさん作ったとはいいにくいと思います。

私はビートルズのどこが一番好きかというと、ジョン・レノンの声です。ビートルズの曲のボーカルはほとんどがジョン・レノンかポール・マッカートニーですが、ポールの声よりもジョンの声の方が心に訴えるものがある。ジョンの声には、ちょっと他にない特別なものを感じます。リンゴの声も個性があってリンゴの声とすぐにわかります。しかし、ジョンほど心に訴える力のある声ではないように思います。ポールとジョージの声は個性が少なく感じます。

ビートルズが解散してから40年以上になりますが、現在は多様化の時代といわれ、世界的にヒットするような音楽は生まれません。日本ではSMAPが幅広い層に人気があるようですが、ビートルズには遠く及びません。ポール・マッカートニーは現在70歳ぐらいだと思いますが、ジョン・レノンやポール・マッカートニーがあと50年遅く生まれてきて、現在20歳ぐらいだったら何をしているのかな。もしそうだったら平凡な人生を送ることになるのかな、なんて考えます。しかし、ジョン・レノンの声には力があるので、もしかしたら今20歳ぐらいのジョン・レノンやポール・マッカートニーがいたら今の世の中を変えるようなことをするかもしれないな、なんて思います。

さて、今回挙げた「ビートルズ1」というアルバムは、2000年に発売されたベスト・アルバムで、「1」というのは、ヒットチャートで1位になった曲を集めたアルバムという意味での「1」。1枚のCDになんと27曲も入っていて大変お買得なアルバムなんです。

アルバムの色はご覧のように鮮やかな赤を背景色として、大きく「1」という文字が鮮やかな黄色で入っているという配色です。赤と黄というのは色相の関係でいえば中差色相の関係になり、色相関係があいまいな関係で、西洋風の調和論からは不調和になりやすい色相関係ということができるのですが、実は中差色相の配色は東洋ではよく使われているんです。色相関係が中差色相で色相関係があいまいであっても、赤と黄では明度の差がある程度あるのであいまいなイメージにはならず明快な配色になっています。店頭ではかなり目立つ配色ですね。



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by fashioncolor | 2012-12-06 13:38 | 室長の連載コラム
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#02 類似色相・類似トーンを分かつ巧妙な黒
MOZART「ピアノ協奏曲 20番, 27番」



ハロー、室長です。今回は、大人の教養・モーツアルトについて。

私はクラシックには詳しくないのですが、少ない音楽体験の中から、これはいいというものを挙げるとすれば、モーツアルトのピアノ協奏曲の20番から27番まで。モーツアルトのピアノ協奏曲の後期のものはとびきりの名曲ばかりです。様々な音楽家が録音していますが、私が好きなのは、フリードリヒ・グルダのピアノ演奏で、ウィーン・フィルをクラウディオ・アバドが指揮しているもの。録音は1974年です。

グルダがピアノを弾くモーツアルトのピアノ協奏曲は老舗レーベル・グラモフォンから2枚に分けて発売されていたのですが、このアルバムは2枚組にされたものです。20番・21番・25番・27番が入っているのですが、1枚目に20番が入っていて、2枚目に27番が入っています。茶色のピアノの写真と黄土色の類似色相、類似トーンの配色ですが、境目に黒い影を入れセパレーションした明快な配色。このレコードの音楽のイメージをよく表していると思います。

20番を挙げたのはもちろん素晴らしいからですが、ちょっと面白い特徴があるからです。実は第一楽章の中の旋律に「何コレ!」と思わず驚いてしまう、日本の演歌に使えそうな旋律があるのです。聴いたことのない人はぜひ聴いていただきたい。本当におもしろいんです。クラシックの中に演歌のような旋律が入っているのですから。

27番はモーツアルト最後のピアノ協奏曲です。他のピアノ協奏曲とはかなり感じが違い、かなりシンプルというか、達観しているというか。記録によりますと、この曲は1791年1月5日に完成したということですが、モーツアルトはその年の12月5日に35歳で亡くなっています。27番を作曲している時にモーツアルトは、間もなく自分が死ぬことがわかっていたのでしょうか。そういった想いで作曲していたように私には感じられてなりません。

それにしてもモーツアルトは、よくあれだけ次々と様々な旋律を造ることができたものだと感心します。モーツアルトの作曲のスピードから考えると、あれこれ考えて作曲したというのではなくて、もともと自分の中に曲があって、それを譜面に書いていったという感じです。とはいってもピアノ協奏曲27番は1788年頃に第1楽章を手がけて1791年に完成したということですので、モーツアルトといえども苦労していたのでしょう。

モーツアルトが生きていた頃は、モーツアルトの作曲するような音楽は上流階級の人しか聴くことができませんでした。現在のようにレコードやCDといったもののない時代ですから、演奏会に出かけて聴くしかない。今では私のような普通の庶民でもモーツアルトを聴くことができます。自分が死んでから200年後の一般庶民、ましてはるか遠い極東の人が自分の造った音楽を聴くなんて、考えたことがあったのでしょうか。おそらくそんなことは考えもしなかったのではないでしょうか。


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by fashioncolor | 2012-11-29 18:07 | 室長の連載コラム