ども、またも小僧です。現在、編集部はファッションカラー89号、4月10日の発売に向けて全力疾走中です!
さてさ、去年の秋冬に女子の間で「黒」が流行ったのはファッショニスタの皆様ならご存知でしょうが、今回取り上げる映画も「黒」な作品。BMさんも取り上げていて、今週は図らずもブラック祭になりました。
『ブラック・スワン』
主演のナタリー・ポートマンはオスカーもダンナも子どももget。それを知ってからだと、ジャケットのポーズが「穫ったど〜!」に見えてしまうのは小僧だけでしょうか……
ここまで鍛えたんだから、オスカーは当然でしょっ
アカデミー有力ということで公開時には館内大入り満礼状態だったこの作品、一言で言うと「痛いし暗い」。心が沈むような感じを「イタい」なんて言いますが、これは見ているだけで物理的に「痛い!」シーンが多数登場。ダーレン・アロノフスキー監督は、登場人物を心身ともに痛い目に遭わせるのがお好きなようで……『π』『レクイエム・フォー・ドリーム』『レスラー』などなど、代表作は「痛!」シーンが炸裂するものばかりです。
痛い目に合わされた皆さん(左から『π』『レクイエム〜』『レスラー』)
さて肝心の中身ですが、バレエ『白鳥の湖』で主役を射止めるも純真な「白鳥」しか演じられないプリマが、もう一方の役「黒鳥」を演じきれず、追いつめられるあまり自身のダークサイドに……という破滅的な内容。
昔は白鳥と黒鳥を別々の演者が担当していたそうですが、やがて「正反対の女性を1人で演じる」スタイルが定着。最も難しく、かつ技量が要求されるということでバレリーナの憧れの役のひとつになったのだそう。劇中でも、主役を巡って女の戦いが繰り広げられます。
「白」と「黒」は同じ無彩色ですが、明度が正反対の色。光を反射する白、吸収する黒、と性質も真逆。二面性を表現する組み合わせとしてはベストな配色です。
「純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる…」というキャッチ通り、約1時間半ひたすら転落していくポートマン。が、その破滅の先に用意された結末を考えると、監督は優しいんだかドSなんだか分からなくなります。とりあえず、白塗り充血アイのポートマンの怖さは保証。
えらいことになっています。
ちなみに、同じ白塗りでもこんな楽しそうな仕事をしている若ポートマンも発見。
箸が転んでも楽しい頃 in スターウォーズエピソード1
自分を追いつめることも時には必要ですが、どこかで気を抜く事も大事だよね……と自分に言い訳しながら退場します。では!(バナーはまだです)
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