『ファッションカラー』『ファッションラボ』 編集部ブログ
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室長の週刊ミュージックカラー

“色”を愛でること40年弱。『FASHION COLOR』も統べる会社の屋台骨・企画室の室長による、色を感じる音楽案内。

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#04 コントラストが最も強い白と黒
Keith Jarrett「メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー」


ハロー、室長です。

キース・ジャレットは私の好きなジャズ・ピアニストの一人です。一番好きなピアニストといっても良いかもしれません。

ジャズというと、うるさい音楽、騒がしい音楽というイメージがある方もいるかもしれませんが、このアルバム『The Melody At Night, With You』はスタンダード曲をソロピアノでゆったりと弾いたもので、ショパンのノクターンのような感じです。クラシックが好きな人が聴いても気に入るかもしれません。

録音は1998年となっていますが、キースの自宅のスタジオで1年くらいかけて少しずつ録音されたもののようです。自宅のスタジオで録音されたものであるためか、とてもアットホームな雰囲気。キースが私の家で弾いてくれている、そんな感じです。寝る前に何か聴きたいな、という時によく聴きます。

アルバム・ジャケットも、夜の静寂さを感じさせる白と黒。ご覧のようにモノクロ写真です。最も明度の高い白と、最も明度の低い黒で、最も明度差のあるコントラスト配色。しかし写真のフォーカスをぼかすことによって対比をやわらげ、緊張感がありながらもやわらかいイメージに感じられます。

キース・ジャレットがジャズの世界でどういう立ち位置かということについては、私は音楽評論家でもなく専門家でもありませんので何かを述べるというのは気が引けるのですが、私の乏しい知識をもとに書いてみます。

キース・ジャレットはジャズの帝王だったマイルス・デイビスのバンドの一員だったことがあります。マイルスはジャズの歴史をどんどん変えていった人ですが、そのマイルスの音楽がアコースティックからエレクトリックに変わった頃、1970年頃のアルバムの中にキース・ジャレットの名前が入っています。マイルスのアルバムでは『Get Up With It』『Miles Davis At Filmore』『Live Evil』など。キースはピアノやエレキピアノ、オルガンなどで参加しています。

その後もマイルスは変化を続け、1975年の大阪フェスティバルホールでのライブの後しばらくお休みして1981年に復活。晩年にはマイケル・ジャクソンの『ヒューマン・ネイチャー』など、ポピュラー音楽を演奏したりして1991年に65歳で他界しました。

マイルスの死後、キースは1993年に『バイ・バイ・ブラックバード』というマイルスの追悼アルバムを出します。何かの本に「マイルスの音楽を本当の意味で引き継いでいるのはキース・ジャレットだけだ」と書いていたように思います。あるいはキース自信の言葉だったかもしれません。マイルス・デイビスの長い音楽変遷の中でほんの1年か2年バンドにいただけなのにと思うのですが、そういうものなのでしょうか。

マイルスの自叙伝の中に、音楽の心というか神髄というようなものは一緒に音楽をやっていく中で引き継がれていくというようなことが書かれていました。マイルスと一緒に音楽をやったことがあって現在でも活躍しているアーティストは、キースの他にハービー・ハンコックやウエイン・ショーターなどがいますが、彼らはマイルスの音楽の後継者ではないのでしょうか。

それにしてもマイルス・デイビスの音楽とキース・ジャレットの音楽は表面的にはまるで違います。しかし、音楽の心という面ではマイルス・デイビスからキース・ジャレットに引き継がれたものがあるのかもしれません。


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by fashioncolor | 2012-12-13 13:36 | 室長の連載コラム
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